塩ビパイプ(VP・VU・VM・HT)のちがい(規格・サイズ・継手・種類)とは?
塩ビパイプとは、塩化ビニル管樹脂を原料とした配管です。
下記の特徴があります。
低コストで水道管や電線管、土木管に使われることが多い
耐久性や耐薬品性があるので長もちする
腐食に強い
塩ビパイプにはVP管、VU管、VM管、HT管があるのでぞれぞれの特徴をお伝えします。
VP管(HIVP管)とは?
VP管は、JIS規格(JIS K 6741)の管です。
正式には、水道用硬質ポリ塩化ビニル管といいます。
給水管、排水、上農水道用に使われることが多いです。
使用温度範囲 | 常温(5〜35度) |
---|---|
設計圧力(静水圧+水撃圧) | 1.0Mpa |
HIVPは、正式には水道用耐衝撃性硬質ポリ塩化ビニル管といい、
VP管よりも強い衝撃に耐えられます。
使用温度範囲 | 常温(5〜35度) |
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設計圧力 | 0.75Mpa |
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VU管とは?
VU管は、JIS規格(JIS K 6741)で規格の肉薄な管です。
正式には、硬質ポリ塩化ビニル管といいます。
住宅の排水、通気などの衛生設備配管に使われます。
VP管とのちがいは、厚みとサイズです。
- VP管 : 肉厚 ・ サイズ : 13〜300
- VU管 : 肉薄 ・ サイズ : 40〜700
使用温度範囲 | 常温(5〜60度) |
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設計圧力 | 無圧 |
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VM管とは?
VM管は農水市場・下水市場で使われます。
色、使用温度・耐圧力はVP管と同じですが、
サイズが異なります。
- VP管のサイズ : 13〜300
- VU管のサイズ : 350〜500
使用温度範囲 | 常温(5〜60度) |
---|---|
使用圧力 | 0.8Mpa |
HT管とは?
HT管は耐熱性のある塩ビ管です。
VP管、HIVP管、VU管は60度ほどまでの耐熱性に対して、
HT管は使用温度が90℃前後まで引き上げられます。
ただ、管が伸縮しやすいので注意が必要です。
給湯用の呼び径50以下の場合
使用温度範囲 | 5〜40度 | 41〜60度 | 61〜70度 | 71〜90度 |
---|---|---|---|---|
最高使用圧力(Mpa) | 1.0 | 0.6 | 0.4 | 0.2 |
給湯用の呼び径65以上の場合
使用温度範囲 | 5〜40度 | 41〜60度 | 61〜70度 | 71〜85度 |
---|---|---|---|---|
最高使用圧力(Mpa) | 1.0 | 0.4 | 0.25 | 0.15 |
高温排水用
使用温度範囲 | 常温(5〜90度) |
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使用圧力 | 無圧 |
塩ビ接手(TS・DV・HT)のちがいとは?
塩ビの継手には、TS継手・DV継手・HT継手の3つがあります。
それぞれの特徴は下記のとおりです。
- TS継手・・・圧力用、給水の塩ビ管用
- DV継手・・・無圧力、排水の塩ビ管用
- HT継手・・・高熱・高温の管
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